ネクタイ - ぼかし織り
ぼかし織りとは
1935年創業の成和がお届けする、復刻シリーズ「KINSHOKU Old Collection」の第一弾は「ぼかし織り」。
「ぼかし織り」は1960年代に大ヒットして以降、20年以上ものあいだ継続して販売されたロングセラーのネクタイです。
昭和のネクタイを復刻する動きはないか、と要望を受け、当時織られた生地を発見。現在は再現が困難な「ぼかし織り」の生地を使い、当時のスタイルを再現いたしました。
割ボカシの縞整経(しませいけい:グラデーションに見えるよう整経した経糸)による、味わい深い絶妙な色の変化が特徴となります。
通常の生地の経糸(たていと)は一色の経糸で構成されていますが、この生地は複数の色を使った経糸で構成されています。
経糸を作るためには整経と呼ばれる、経糸を整える工程が必要です。経糸を整えることにより、生地を織る際の織機に、経糸がセットできるようになります。
この生地では、整経の際にグラデーションになるように経糸を設計しています。1万本以上ある経糸を指定の構図に合わせて、何色もある糸を組み合わせて縞(しま)、グラデーションを作っていきます。
非常に細い経糸を順番に並べ、整えていく作業には、特別な技術と多くの時間が必要となります。
現在の整経では複雑な経糸を用意することが難しく、再現した生地の製織は困難です。
貴重で美しいぼかし織りのネクタイをどうぞお楽しみ下さい。
KINSHOKU Old Collectionとは
成和株式会社は、X・Instagram・facebookで弊社や商品についての発信をしております。
その中で、「昔のネクタイの復刻はないか」とお話をいただいたことをきっかけに、KINSHOKU Old Collectionはスタートいたしました。
成和株式会社は1935年(昭和10年)に開業したネクタイメーカーです。
様々な参考資料を保管しており、昔のネクタイも現存しているはず、と考えた社長子息が自社工場である「成和ネクタイ研究所」の資料を探したところ、1965年(昭和40年)頃に織った状態の良いネクタイ生地が発見されました。
発見されたのは現在再現するには難しい技術を用いた特殊な生地。
眠らせ続けるには惜しいこと、そして復刻の第一歩として、製織当時のスタイルを可能な限り再現しようと、「ぼかし織り」シリーズを企画いたしました。